CEATEC JAPAN2016第4世代 風の見える化パネル プロジェクタ版10/4 - 10/7 10:00-17:00 at Makuhari messe

ハードウェア

大容量FPGAとマイコンを搭載した制御ボックスを新規に開発し、新たな進化を遂げたのが「第4世代風の見える化パネル」である。
全ての風センサのリアルタイムデータを並列収集しLANインタフェースへの出力を実現し、データ収集やPC連携による応用の道を切り拓いた。

表現についても、従来のLED表現に加え、パネル表面にプロジェクタ用反射シートを貼り付け、測定値に応じてPCで作成した映像をセンサ位置に投影表示する「プロジェクタ版」を新たに提案した。

LED基板は第3世代を踏襲し、データのリアルタイム収集のための機能を追加した。風センサはより安定した性能を長期間に渡って維持できるよう改良し、製造過程でも一部自動化を図った。

432chの第2世代平面型風センサ(個別校正済み)、風速演算(8bit廉価版マイコン)、9chの通信I/FLED制御(FPGA、16bitマイコン)、全体通信統合及びLAN I/FFPGA16bitマイコン)、PCからLEDの色やしきい値変更に対応

LED RGB3
センサ 面実装型センサ素子
センサ数 432ch
マイコン 8bit廉価版
外部I/F UART(調整用)、LAN(データ出力)

ソフトウェア:スプレー落書き

「第4世代風の見える化パネル」の進化点であるデータのリアルタイム収集機能を表現するには、センサデータをPCでリアルタイム処理し映像化する必要があった。その表現として考案したのがプロジェクタを使った風のスプレーアートである。

風の塊を検出する技術を使い、7.5cmのセンサピッチを感じさせない高精度な風の重心検出を行うことで、エアスプレーで1800x1350mmの壁に自由に絵を描く体験を作り出した。

スプレーガンには塗料を入れるタンクが付いた本物のエアスプレーを使い、実際に風で絵を描いているかのような体験にこだわった。

エアスプレーを動かす速度や壁との距離などの制約を取り払うことは今後の課題である。それが実現すれば、だれでも思い通りに風のスプレーで絵が描ける体験が生まれるはずだ。

スプレー落書き:
気流の重心位置の高精度検出、スプレーの色は6色、風の強弱に対応(スプレーの広がりと色の濃さが変化)

プラットフォーム DirectX
解像度 1280x800
コンテンツ数 9種(2018年3月時点
データ解析 風認識アルゴリズム搭載
描画更新レート 60fps

ソフトウェア:ヒートマップ

わたしたちが「Windgraphy」と名付けたこの技術は、誰でも直観的に風の状態を知ることができることを目指している。
その具体的なイメージを実際に表現したものがこのヒートマップだ。
パネルに使用している432個( <24x18>個)の風センサのセンサ間のデータを補完することで高解像度のデータを作り出し、より美しい映像表現を可能とした。その映像をプロジェクタで投影してヒートマップ表現を実現した。
この方法はわたしたちが「Windgraphy」でお客様に提供したい価値を伝える象徴的な表現手法である。

ヒートマップ:
表現色数6色(黒、青、緑、黄、赤、白)(中間階調あり)、スケール変更機能、スケールインジケーター表示

プラットフォーム DirectX
解像度 1280x800
コンテンツ数 9種(2018年3月時点
データ解析 風認識アルゴリズム搭載
描画更新レート 60fps

ページトップへ

Loading...